現状有姿売買(現況)
(げんじょうゆうしばいばい(げんきょう))


不動産取引で、売買契約書中に「現状有姿(のまま)」「現状有姿にて引き渡す」等の文言が記載されることが少なくないが、 その意義、具体的な内容については業界でも定説がない。
現状有姿は、引渡しまでに目的物の状況に変化があったとしても、売主は引渡し時の状況のままで引き渡す債務を負担しているに すぎないという趣旨で用いられることが多いが、単に現状有姿との記載があるからといって、これをもって直ちに、 売主の瑕疵担保責任の免責についての合意があるとまでいえない(宅建業法40条、民法570、566条参照)。