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不動産は急いで買うな!「相場編」パート1。


不動産業にたずさわり15年が過ぎようとしています(平成23年4月でまる15年)。
同じ場所で長いことやっていると、相談を受けたり質問をされたりするのですが、
答えられないことも多いんですよね。

例えば…。
「今、買ったら得ですかね?」などと聞かれても答えられるわけがない。
「得ですよ」と答える営業がいれば、その人はウソツキか無責任のどちらかだと思う。

「分かりません」と私は正直に答えるようにしています。

これから不動産が上がるか、下がるか、もしくは横ばいか…。
たとえ不動産屋でも「不動産相場の展望」は分からないのです。
少なくとも、私には分かりません。
これが本音です。

将来の不動産相場に対して、私なりの個人的見解は持っていますが、
それを根拠に不動産購入を勧めるなんて絶対にできない。

当たれば感謝されるでしょうけど、外すと迷惑をかけます。
たとえ身内に聞かれても、「先のことは分からない」と答えています。

マイホーム購入はバクチではありませんよね?
不動産価格の上昇を購入の理由にするならば、予想が100%当たらないと意味がないのです。
家なんて何度も買うものじゃありませんから。
「上がると思って買ったけど外れてしまった。もう一度、買いなおそう。」
というわけにはいかないでしょ?


不動産購入に反対しているわけじゃないんですよ。
私は不動産売買仲介を専門にしてきた人間ですから。
今まで、たくさんのお客様に不動産を購入していただきました。
転勤が多い、などという特殊な場合を除けば、借りるより買う方が良いと思っています。
私自身も持家です。 できれば家賃は払いたくない。

「下がると思うから買わない」は、よーく分かる。
「まだ、下がる」と思うなら、買わずに待てばいい。

これから下がると思うなら、私もわざわざ買いません。

私が嫌いなのは…
「上がると思うから買ったほうが得!」とか、
「もう下がらないから買わないと損!」といった勧め方です。


「不動産が上がるから買う」あるいは「もう下がらないから買う」
何となく合理的な考えに聞こえます。決断するのも楽でしょう。

が、この考え方は非常に危険。
非常に非常に危険です。
その理由を過去の不動産相場をふまえてご説明します。

長くなりました。
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