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不動産は急いで買うな!「相場編」パート3。


1995年から始まったと言われる「第二次マンション・ブーム」。
その頃のことは忘れてしまった、あるいは、小さかったので知らない、
という方のために解説します。

再度、グラフをご覧下さい。
40年間の日経平均株価のグラフ
一気に上がった分くらいは、一気に下がったわけです。
ですから「これから持ち直すんだろうな」という雰囲気になりました。
ほんの数年前までは、とてつもなく高かった不動産価格が下がり、ローンさえ組めば
何とかなる価格で売り出される。

「高嶺の花だった夢のマイホーム…。ちょっと無理をすれば手が届くかもしれない…」

多くの人が、そんな気になりました。

そういった状況の中、不動産屋と銀行のセールストークが炸裂しました。
今から考えると、全く当たっていない予想のもとに作られていたセールストークが…。
代表的なものをあげてみます。

不動産業者 これ以上、不動産価格は下がらない
⇒一気に下がり元の水準に戻ったからといって上がるとは限りません。
思い切り下がったのはご存知の通り。

不動産業者 史上最低金利。これ以上、金利が下がることはない
⇒金利そのものは、ほとんど変化なし。
しかし、当時(平成7年〜平成10年)は金利優遇なんてありませんでした。
つまり実質金利は現在より1%以上も高かったことになります。

不動産業者 住宅金融公庫のゆとり返済
⇒全然、ゆとりじゃない。多くの自己破産者を産みだしました。
最初の支払いは安いんだけど(つまり最初は金利ばかりを支払う)、
10年後に支払いが倍近くになるからです。
「これから景気が良くなりますから、10年後には給料も増えますので安心して下さい」
が当時の殺し文句だったそうです。

これらのセールストークが文書で残っていたなら、犯罪として立件できるかもしれません。
限りなく犯罪に近いセールストークだと私は思います。

三年ほど前にもありましたよね。
覚えていますか?
金利が上がる!なんて言われていたことが…。
テレビでも週刊誌でも大騒ぎしていました。

あれから金利は上がりましたか?
答えを言いましょう。
再び下がったのです。

私が言いたいことが、何となく、分かって頂けたでしょうか?
もう一度、言いますね。
将来のことは誰にも分からないのです。

そういった現実をふまえて我々はどうすればいいのか?
不動産を買う時に、何に注意すればいいのか?

それほど難しい話ではありません。
本当に簡単な話。
だけど誰も言ってくれません。
不思議な話です。

私がお客様に提案したいのはこういうこと。
「家が欲しい」と思ったら、少々、景気や金利が変動しても支払える範囲で家を探す。
気に入った物件があれば買えば良い。
気に入った物件がなければ、出てくるまで気長に待つ。


これだけのことです。
当たり前のことすぎて拍子抜けしましたか?

景気や金利が少しくらい変動しても、支払える範囲の家を探すこと。
給料が下がっても、ボーナスがカットされても「あの時、この家を買って良かったね」
と素直に喜べる物件を探して欲しい。後悔しない物件を探して欲しい。
地道に探せば、そういった運命のような物件が必ず出てきます。
私はそんなシーンを何度も見てきました。
そういった運命のような物件が出てくるまでは気長に待つ。


ただ、それだけのこと。
簡単なことなんですけどねえ。
そういう風に物件を選んで、不動産を買った人は幸せそうに暮らしています、私の知る限りは…。

もう少しだけ伝えたい大事なことがあります。
どうなるか分からない将来にそなえる心構えと不動産を買う目的の話です。
「不動産探しのヒント」と「何のために不動産を買うのか」という話です。

では、 相場編パート4

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