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不動産は急いで買うな!「金利編」パート6。


実を言いますと…。
パート5までで金利の仕組み・選択する際の考え方の説明は終えています。
あとは、皆様の状況、考え方、でアレンジするだけです。

大事なのは「得なのはどれか?」ではありません。
先のことは分かりませんから。
大事なのは「自分の目的に合っているのはどれか?」です。


ここからは、いつものアドバイス通りの説明をしますね。
金融編の最初に書いた…。
「私が〇〇様の立場なら変動金利を選びます。理由は〜〜だから。」
「私が△△様の立場なら固定金利を選びます。理由は〜〜だから。」
の部分です。

正直に書きます。
ただし、これは私の考え方であり、絶対に正しいかどうかは分かりません。
あくまでも参考にして下さい。

景気の変動を受けやすい企業に勤めているなら、私は変動金利を選びます。
購入する金額によっては、固定金利をミックスさせるかもしれませんが、ベースは変動金利にします。

景気の変動を受けにくい企業に勤めているなら、私は固定金利を選びます。
購入する金額によっては、変動金利をミックスさせるかもしれませんが、ベースは固定金利です。


景気が悪く国民の収入は増えないままに銀行の金利だけが上がる、ことはないと私は思います。
少なくとも、変動金利が2.475%から4.38%まで1.905%も上昇したのに、依然として日本経済は不景気のまま、とは考えにくい。
もし、変動金利が4.38%以上を超えるようなことがあれば、それは景気が回復した時であり、むしろ喜ぶべきだと思います。

この楽観的観測には反論があるかもしれませんね。
景気も回復せず、企業は利益もなく、従業員は給料も低い。
それなのに銀行の金利だけが上昇する事態もありえるじゃないか!

と…。
こういう悲観的観測も成り立ちます。

その通りです。絶対にない、とは言えません。
ただ、そんな事態が起きるとすれば日本経済が破滅した時じゃないでしょうか。
もし、そのような異常事態になったのなら、不動産価格はもちろん株価も暴落するでしょう。
つまり、そこまで悲観的に考える方は変動金利とか固定金利で悩む以前に、不動産を購入しない方がいいと思います。

金利のことを長々と説明してきましたが、答えは簡単な話です。
必要以上に難しく考える必要はありません。

【安全性】を第一に考えるなら固定金利をベースにする。
【低金利時代の恩恵】を優先するなら変動金利をベースにする。
【安全性】と【低金利時代の恩恵】を同時に満たすことはできません。


この二つを同時に満たすには「未来予測」が必要になってきます。
しかし「未来予測」なんて誰にもできないのです。

で、結論。
住む家を買うのに大事なのは、予算の範囲で気に入った家を探すこと。
これが一番に優先すべきことです。
「金利が上がりそうだから、上がる前に買おう!」なんて決して考えないように。

「金利が上がる前に買えたけど、この家、気に入らないなあ」よりも、
「金利は上がってしまったけど、この家、買って良かったね」なのです。

地道に探せば、満足できる運命のような物件が必ず出てきます。
私はそんなシーンを何度も見てきました。
そういった運命のような物件が出てくるまでは気長に待つ。


私が知る限り、こういう態度で買った人は、不動産が上がっても下がっても、幸せそうに暮らしています。

そのために必要なのものは、早くて正確な不動産情報です。
お客様が探している地域の不動産情報をいち早く教えてくれる情報源です。

丁寧に探してみて下さい。
お客様が探している地域にも、地元に密着した営業を続けている不動産屋があると思います。
くれぐれも甘い言葉に乗らないように…。

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