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不動産は急いで買うな!「相場編」パート4。


不確定な将来にそなえる方法なんてあるのでしょうか?
私はあると思っています
ヒントは「地震」です。
相場の変動なんて「地震」と同じようなものだと私は考えています。

つまり…。
いつかは来るのだけど、いつ、どこに来るかは分からない。
地震ってそうですよね。

地震に対して、我々が立つスタンスは、大きく分けて4種類くらいでしょう。
 1. 研究に研究を重ねて、地震がいつ起きるかを予測する
 2. 地震が起きても困らないように、普段から準備しておく
 3. 先のことは気にしないで今を楽しみ、地震がきたら運が悪かったと思って諦める
 4. ナマズを飼って観察し、ナマズが暴れていれば要注意。

こんなものでしょうか。
どれが最も現実的だと思いますか?

地震が起きても困らないように、普段から準備しておく
だと私は思う。

地震のことを30年、40年と研究し続けている人がいます。
恐らくは、我々よりも相当に頭が良い人達です。
今のところ、そういった方々でも地震が正確にいつ起こるかは予測できていません。

相場も同じではないでしょうか?
経済学が数学・物理と結びつき、コンピューターの演算能力を利用して、相場の未来予測に対しても、我々の想像を絶するようなことになっているようです。

しかしながら、未来が予測できているか?というと、なっていません。
なっているのなら、リーマンショックのような金融危機は起きないでしょう?

で、不動産探しです。
我々が不動産を購入する目的を整理しましょう。
もう一度、冷静に…。

不動産を買う目的を大きく分けると、

@実需(じつじゅ)
A投資(とうし)
B投機(とうき)

の3種類。

それぞれ言葉は聞いたことあると思いますが、改めて尋ねられると、上手く説明できる人は少ないんじゃないでしょうか。

実需とは…。
「実際に消費する商品の需要。不動産の場合は、住むために買うこと。」

投資とは…。
「利益を得る目的の資金投下。不動産の場合は、家賃を得るために買うこと。」

投機とは…。
「将来の価格の変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる売買。
 不動産の場合は、転売目的で買うこと。」


何のために不動産を買うんでしょう?
目的が違えば、選び方もタイミングも変わります。

もう一度ゆっくりと考えて欲しい。
不動産に多くを求めすぎていませんか?

いつか来ると分かってはいるのだけど、いつ来るかは分からないもの
−例えば地震−
に対しては…。
いつ起きても困らないように、普段から準備しておくこと。
この態度が最も大事なのではないでしょうか。


無責任な評論家の言うことには気をつけて下さい。
ああいう人達は言ったことが当たれば偉そうな顔をしますが、外れると知らんぷりです。

とにかく、これだけは覚えていて欲しい。
先のことを予想して行動するというのは、
外れた時のリスクを覚悟して、当たった時のリターンを狙う行為だということ。
予想が外れればリスクを負うのです。


そうでしょ?
少し考えれば分かることです。

くどくなりますが続けます。
私がこういった話をすると、
「不動産で儲けようなんて思ってない。ただ損したくないだけ。だから底で買いたい。」
と真顔で言う人がいます。
言いたいことはわかります。
その気持ちも分かります。

だけど・・・。
「損をしたくないから、底で買いたい」と
「儲けたいから、上がる前に買いたい」は同じことです。

「今が一番の底」や「これから上がる」が分かるのなら誰も苦労はしません。
そんなことが分かるのであれば私だって働きません。
家の中でパソコンを見ながらデイトレーダーをしています。

だから、皆さんに聞きたい。
何のために家を買うのですか?
住むためですよね。

住む家を買うのに大事なのは、予算の範囲で気に入った家を探すこと。

これに尽きると思うのです。
違いますかね?

今が上がる直前だ、なんて思ったら冷静な判断なんてできないのじゃないでしょうか?
上がる前に買わなきゃ!ってなりますから。

実需(じつじゅ)、投資(とうし)、投機(とうき)
お客様の中で、これらがゴッチャになっていると思う。

不動産を買う目的を、もう一度ジックリ考え直して欲しいのです。
そうすれば、儲けたい欲や、損をしたくない恐怖感から、衝動買いしなくて済みます。

儲けたい欲 ⇔ これから上がる
損をしたくない恐怖感 ⇔ もう下がらない


こんな風につながってしまう人が多い。
腕の良い(?)営業は、お客様のこんな気持ちを利用して決断させます。
その気にさせてしまうのです。

この発想から不動産購入を決断すること、あるいは、こういった発想からお客様に不動産購入を決断させることを、私はあまり好きじゃありません。健全じゃないと思うから。

予想が当たった場合はいいですよ。
だけど、外れた時に「しまった…」となりますよね。
だから、もう一度考えて欲しいのです。

上がるから買うのですか?
もう下がらないから買うのですか?
違いますよね。

何故、「家を買おう」と思ったのでしょう?
毎月の家賃を支払うのがもったいない
より快適な家に住みたい
損とか得とかじゃなく、とにかく自分の家が持ちたい

最初はこんな理由だったのじゃないでしょうか?
もう一度、原点に戻りましょうよ。

で、結論。
家が欲しいな、と思ったら信頼できる不動産屋に相談して、物件をたくさん見る。
また、物件をたくさん見ているうちに信頼できる不動産屋かどうかも分かってきます。

気に入る物件が見つからないなら、たとえ上がると思っても、焦って買ったりする必要はありません。先のことなんて誰にも分からないのですから。

もし、気に入った物件が見つかったら、最初に支払うお金や、毎月の支払いなどを計算してもらう。
毎月の支払いで無理をしないように。
公務員さん以外は、ボーナスが無くなっても支払える範囲にするべき、と私は思う。

幸せになるために買う家で、不幸になってしまう方が少なからずいます。
資金計画には余裕を持たせるべきです。

地道に探せば、満足できる運命のような物件が必ず出てきます。
私はそんなシーンを何度も見てきました。
そういった運命のような物件が出てくるまでは気長に待つ。


これだけのことです。
地震に対する備えと共通していると思いませんか?
つまり…。
いつ起きても困らないように、普段から準備しておくこと。
 
私が知る限り、こういう態度で買った人は、不動産が上がっても下がっても、幸せそうに暮らしています。

そのために必要なのものは、早くて正確な不動産情報です。
お客様が探している地域の不動産情報をいち早く教えてくれる情報源です。

丁寧に探してみて下さい。
お客様が探している地域にも、地元に密着した営業を続けている不動産屋があると思います。
くれぐれも甘い言葉に乗らないように…。

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