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不動産は急いで買うな!「セールストーク編」パート1。


不動産と普通の商品との違いとは何でしょうか?
私は二つあると思っています。

@価格(金額が高い)
A希少性(世界に一つしかない)


この二つの事実が、不動産業界にいかがわしいセールストークをはびこらせる原因だった
のではないでしょうか?

まずは@価格(金額が高い)から説明しましょう。
不動産は、他の商品に比べると、飛びぬけて高額です。
一般の人が所有するもので、これほど高い物はありません。

例えば…。
1,000万円といえば、普通の商品ならば超のつく高級品と言っていいでしょう。
しかし、1,000万円で購入できる不動産は安い部類に入ります。

その結果どうなるのか…。
不動産業界に、リピーターが少なくなります。
もっと正直に言いましょう。
不動産業界には、一般ユーザーのリピーターなんて存在しません。
同じ会社から家を何度も買っている人って見たことありますか?
ないですよね。

何故なら…。
不動産を買った人は、10〜20年は買わない(買えない)からです。
これが不動産業界の一番の問題だと私は思います。
不動産業界にはリピーターがいないため、売りっぱなし営業でも何とかなるのです。


通常、商売人は「もう一回、買ってもらおう」と考えます。
リピーターになってもらいたいからです。
「損して得とれ」なんて言いますね。
一般的には、繰返し繰返し買ってくれる人を増やすのが商売の道です。

ところが、不動産屋は「もう一回、買ってもらおう」と考える必要がありません。
どうせ買ってくれたお客様は、しばらくは買えないのですから。
しかも1年や2年ではなく、10年〜20年は買えません。

だから…。
「もう一度、買ってもらおう」ではなく
「とりあえず、買ってもらおう」になります。
多くの不動産業者が、今なお、こういった営業姿勢です。

ひらきなおって…。
「一回の取引で、できるだけたくさん儲けよう」となる業者さえいます。
悪徳業者と言われる人達は本当にそう考えているのです。
一回の取引でどれだけ儲けたかを自慢しあっています。
「100万円も抜いたった」などと…。
これは本当の話です。

高額だからこそ、しっかりとした営業をする必要があるのですが、高額であるがゆえに、
かえっていい加減な営業マンが増えてしまうのです。


そして、もう一つ。
不動産が高額であるがゆえに起こる問題があります。
なかなか買物上手になれないことです。
不動産の買物上手なんて、あまり聞いたことないでしょ?

買物上手になる簡単な方法は、買物をたくさんすることだと思います。
たくさん買物をしているうちに、いろいろな経験をし、成功と失敗を繰り返しながら情報が
蓄積された結果、良い商品と悪い商品の区別がつくようになるのではないでしょうか。

ところが…。
不動産は、こういうわけにはいかない。
高額な不動産を頻繁に買い換えるなんてできませんから。

それに、店頭に行って、物件を手に取りながら吟味するわけにもいきません。
また、印刷された物件資料やインターネットだけでは買物上手にはなれないと思います。
どんな商品でもそうですが、特に、不動産は実物を見ないと分かりませんから。

だけど、実物を見ようと思えば、不動産屋に会わないといけない。
不動産の情報を集めるためには、不動産屋は避けて通れないのです。

結局、気になった物件は、不動産屋に問い合わせて実物を見ることになります。
で、気に入った仕草を見せると、希少性をアピールしたセールストークが始まります。
「早く決めないと売れてしまいます」と…。

ここまではパターン化されていますよね。
不動産業界にいる私が言うのは何ですが、なかなか良くできています。

今は不景気ですから、このようなセールストークで簡単に売れることはないでしょう。
が、ちょっとでも景気が上向きになれば、引っかかってしまう人が出てくるのは間違いない
と思います。

長くなりました。
次は希少性の話です。
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