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専任媒介契約（せんにんばいかいけいやく）

全ての元凶は「専任媒介契約せんにんばいかいけいやく」にあると私は考えています。

「専任媒介契約」、略して「専任せんにん」とは…。
「私だけに任せて他社には頼まないで下さい。その代わり一生懸命に頑張ります」
ということ。

不動産業者に相談すると「ウチと専任媒介契約を結んで下さい」と言ってきます。
ほとんどの業者、いや、１００％かもしれない。

これが私には不思議でならないのです。
不動産屋が自宅を売るときは間違いなく
「一般媒介契約いっぱんばいかいけいやく」で依頼します。
「専任媒介契約」を結ぶのは、その物件を買う人が決まってからです。



これは当たり前の話。
まだ買う人も決まっていないのに「専任媒介契約」を結ぶ必要なんて一切ありません。
「専任媒介契約」を結んでしまうと、他の会社がより良い条件を持ってきても、
売却することができないのですから。

冷静に考えて下さいね。
他社には頼めないのですよ。
おかしいと思いません？
「専任」と名の付く契約は、他には頼めなくなる契約なのです。

買主が決まってから結んでも遅くはないはず。
それまでは「一般」で十分です。
おかしな話だと思いませんか？

決して安くはない仲介手数料を貰うのですから、一生懸命に頑張るのは当たり前です。
わざわざ契約まで結んで、他に頼めなくする必要がどこにあるのでしょう。

「専任」を結ぼうとする不動産屋は、本当に売主のことを考えているのでしょうか？
絶対に考えていない、と私は断言できます。
「専任」を結ぼうとする不動産屋は、自分の利益を優先しているのです。