不動産の情報は多いですが、一般の人が知って役に立つ情報は少ないです。 極端に安全な道か、それとも極端に危険な道か、どちらかしかないような記述がほとんど。 小島よしおのように根拠もなく 「ダイジョブ、ダイジョブ」と叫んでいるような不動産屋か…。 森永卓郎のように年から年中「アブナイ、アブナイ」 と言っている悲観的な意見…。 小島よしお風ダイジョブ論が問題なのは当たり前ですが、森永卓郎風アブナイ論も役に立たないと私は思います。 批判が書いてあるだけで、「代わりにこうしましょう」が抜けているんですよね。 あるいは、実現が難しい方法しか書いていない。 一般の人向けに書かれた「不動産の買い方」のような本を読んでいると、 昔に流行った『食べるな危険!』を私は思い出します。 『食べるな危険!』覚えていますか? 一時的なブームにはなりましたが、その後、聞かなくなりましたよね? あの本に書いてあることが、正しいとか間違いだとかではなく、実際に、 我々は何かを食べて生きていかなければならないのです。 しかも、安全なら高くてもいい、というわけではありません。 私は台所の家計には詳しくないのですが、あの本に書いてあることを守ろうと思うといくらかかるか分からない、と聞きました。 無農薬野菜の方が体に優しいのは誰でも知っています。 だけど、現実がそれを許さないのではないでしょうか? 無農薬野菜は高いですから。 で、安い無農薬野菜を見つけた! なんて喜んでいると産地偽装だったりするんですね。 不動産に関する情報も同じようなものが多いです。 他にも書きましたが、不動産を探し始めると大きな壁にぶつかります。 買えるけど、住みたくない。 住みたいけど、買えない。 という壁です。 この壁にぶつかってからが本当の不動産探しです。 その壁を破るには現実と向き合うこと。 不動産探しにおいて、現実と向き合うとは、物件を見ることです。 本や評論家は答えを教えてはくれません。 気に入った物件が見つかるまでジックリ気長に待つしかないのです。 そして、それに付き合ってくれるのが良い不動産屋だと私は思います。