時々、不思議に思う。 私が不動産業界に入って約15年になる。 その間ずっと不動産屋は…。 売却希望者には、「不動産は下がります。早く売った方がいいです。」 購入希望者には、「不動産価格は上がります。早く買った方がいいです。」 と言い続けてきているような気がする。 おかしな話である。 どう考えたっておかしいですよね? 正に矛盾(むじゅん)。 この業界が胡散臭がられるのは当たり前だよな、とつくづく嫌になる。 業界最大手と言われるような会社がそんなことやっているんだから。 なのに…。 まあ何とかなっていて、大手不動産業者だから安心だろと考え、売却する際に一社だけに任せるような人も多い。 いわゆる専属専任媒介契約(せんぞくせんにんばいかいけいやく)というヤツです。 これは本当におかしな話で、不動産屋が自社所有の不動産を専属専任媒介契約で売却依頼することはまずない。 専属専任媒介契約ってのは、不動産仲介業者が自分達の業界を守るために作ったシステムなんだよな、多分。 十年後くらいには廃れているような気がするんだけどなあ…。 もう少しかかるのだろうか??? 不動産売却を検討している方も、少しくらいは賢くなった方がいいと私は思う。 昔に比べると、購入希望者は随分と賢くなったけれど、売却希望者はそれほど賢くなっていない。 この辺りに中小不動産業者の活躍ポイントがあるような気がしているんですけどねえ…。