『週間ダイヤモンド別冊』の悪口をボロクソに書いてきました。 何故なら、この雑誌は「不動産を探している人のため」と見せかけて、 実は「不動産を売る人のために」書かれたものだからです。 パッと見た目には経済紙に見えるので非常に悪質だと私は思う。 不動産を探し始めた人が、必ずぶつかる壁があります。 すなわち…。 住みたいけど買えない(予算オーバー)、 買えるけど住みたくない、 という壁。 「この家いいな」と思ったら予算より高くて手が出ない。 安い家を見ると「こんな家には住みたくない」。 という感じで、住みたいし買える、って家が少ないんです。 いや、ほとんどない。 家を探したことがある人は、私の言ってる意味が分かると思います。 自分の予算以内で「住みたい」って思える家なんてほとんどありません。 気に入った家を予算以内で見つけるのは大変な作業です。 この現実に気付いて落ち込む方もいます。 「住みたい家」と「買える家」のギャップを知るのはキツイ体験です。 ほとんどの方にとってそうだと思います。 チラシやホームページだと、とても立派な家が手頃な負担で買えるように見えますから。 誰でも、この壁にぶつかります。 だけど、この壁にぶつかってからが…。 その残酷な現実に気付いてからが、本当の不動産探しの始まりだと思って下さい。 私はそう思う。 「住みたい家」の理想を下げつつ、「買える家」の価格を家計と相談しながら上げつつ、 「住みたい家」と「買える家」のギャップを埋めていきます。 この作業は、人によっては苦しみを伴いますし、時間だってかかる。 その間にたくさん物件を見て下さい。 繰り返しますが…。 気に入った家を予算以内で見つけるのは大変な作業なんです。 この大変な作業に伴う労力を、できるだけ少なくし、できるだけ楽しくするのが、 不動産屋の役目だと私は考えています。 エステート・マガジンがホームページを気合入れて作っているのはそのためです。 ただ、この苦しみから簡単に逃れる方法があります。 「これから景気が良くなる」 「これから不動産が上がる」 「今が不動産を買うのに一番良い時期なんだ」 こう考えることです。 こう考えれば、「住みたい家」の理想を下げないで、「買える家」の価格だけを上げられるからです。 「何とかなるでしょ」 「その時はその時で考えよう」 「いざとなれば売ればいい」 と勢いで前に進むことができます。 そう思わせるために、不動産屋は、別に必要のない投機的観点や投資的観点をわざわざ持ってくるんです。 『週刊ダイヤモンド別冊』はその手先。 あらゆるところで、 「住む家を買うのに大事なのは、予算の範囲で気に入った家を探すこと」 と私は言ってきました。 「住む家」ですよ。 「売る家」だったり「貸す家」なら話は違います。 「住む家を買うのに大事なのは、予算の範囲で気に入った家を探すこと」です。 では、何に比べて大事なんでょうか? 不動産屋の甘い言葉に乗せられる人は、いろんなものを大事にし過ぎなんじゃないでしょうか。 「二兎を追うものは一兎をも得ず」という言葉があり、反対に「一石二鳥」っていう言葉もあります。 よく言うぜ4へ続く・・・